画像診断部のご紹介

画像診断部とは主にX線を用いて人体を画像化しその構造や病変の様子をより分かりやすく表現することで、良質で有用な医療情報として迅速に提供し、管理する部門です。 当院では診療放射線技師2名が在籍し、各診療科医師や、関連施設である菊名記念病院の放射線科医師と連携をとりながら専門的な画像情報の提供をおこなっています。 またフルデジタルの環境によって院内画像ネットワークを用いて迅速な画像情報の提供が可能です。 特にX線と大きな機械を使用し検査を行うため、機器と患者さんの間に立って安全で安心できる検査を心がけ実施しています。 無駄な被ばくがないよう適切な条件で検査を実施するとともに、各画像診断装置の保守点検を定期的に行い、常に最良の状態で検査が行えるよう安全性の確保に努めています。

画像診断部でおこなっている検査

一般撮影検査
よく言われる、『レントゲン写真』を撮影する検査です。 胸部、腹部、体幹部、頭部、四肢など全身の部位を対象に撮影することができます。 簡便かつ迅速に画像情報が提供出来るので最初の診断に用いられる最も使用頻度の高い装置です。 当院の一般撮影装置はCRデジタルシステムを導入し、検査をおこなっています。 簡単に言えばX線版デジタルカメラのようなもので、X線撮影情報をデジタル化し画像にするものです。デジタル化する事により、昔のフィルムシステムより被ばく線量を減らし、撮影後20秒で画像確認ができます。 さらに濃度やコントラストなどを自由に変える事で診断目的にあわせた画像が得られます。

※コンピューテッド ラジオグラフィ―(Computed Radiography)の略で被写体を透過したX線をIP(イメージングプレート:Imaging Plate)で受け取り、画像読取装置にかけてデジタル画像にする、持ち運び型システムです。

病棟回診用X線撮影装置
病棟から撮影室に降りてこられない患者さんを撮影するための装置で、病室のベッドサイドで撮影します。

CT検査
CTとは、「Computed Tomography」の略称です。コンピュータ断層撮影といいます。ぐるぐる回転しながら身体にX線を照射し、360度から通過したX線データを集め、コンピュータで処理することによって身体の内部を画像化する検査です。 X線は肺などのように空気が多いところは通過しやすく骨は通過しにくいので、その性質を利用し画像にしています。当院には東芝社製16列マルチスライスCTが導入されており、1回転で16枚の画像を最速0.75秒で撮影でき、より快適かつ短時間で検査がおこなえます。

その他

PACS(画像保存通信システム)
Picture Archiving and Communication Systemの略で、撮影画像を保存、閲覧する通信システムのことです。当院で使用している全ての撮影装置(モダリティ)から発生したデジタル画像データを保管(画像サーバー)、読影(画像レポート作成)、閲覧(電子カルテにて画像表示)、管理しています。 PACSを導入することによりネットワーク上の端末であれば同時に違う場所で同じ画像の閲覧ができ、過去の検査画像も必要なときにはすぐ閲覧できます。 また医師が直接、画像処理や表示条件の変更ができるため、従来のフィルムより多くの情報が得られます。 画像データはデジタル保存されるので画像劣化がありません。 今までフィルムの運搬や保管に伴う手間やコストの削減ができるとともに、電子カルテやオーダリングシステムなどと連携することにより院内業務の効率性が向上しています。

遠隔読影
検査だけではなく系列病院である菊名記念病院と連携して、放射線科専門医による検査結果のレポートの作成もおこなっています。 検査結果レポートは当日中にまとめられ画像に反映します。 これは適切な診断および治療方針を決定するにあたり非常に有用です。