リハ科ブログ

認知症に身体機能のリハビリは必要?

認知症に身体機能のリハビリは必要?

2025年1月21日
こんにちは!

今回は認知症の患者様に身体機能のリハビリの必要性について紹介します。

当院の個別リハビリは認知症患者リハビリテーション料に基づいて実施しています。週3日20分以上の介入を行っています。

入院中は入院前よりも動く量が減ってしまうと筋力低下や活動量が低下し、身体機能面にも影響を及ぼす可能性があります。そのため個別リハビリでは、主治医の指示のもと、現在の身体機能維持や日常動作の介助量維持・軽減、転倒予防などのために、筋力訓練や日常動作の練習、歩行練習やバランス機能の練習を行っています。また、運動が苦手な方もいらっしゃるため、その際は塗り絵などの机上課題やテーブルを拭く動作、タオル畳みなど、患者様ひとりひとりに合わせて目標を設定し活動の選択を行っています。

一方で、認知症の患者様は協力が得られずリハビリを拒否されてしまうことも多いのが現状です。一般病院では拒否が強いとリハビリを受けられないこともありますが、当院では認知症専門病棟してできるだけリハビリ拒否を減らせる様、薬剤調整と並行して、関わり方や活動選択の工夫に力をいれています。


リハビリテーション科 T・K