かわリハ

リハビリと運動療法の歴史
  2023.0322

こんにちは、枝豆です。
今回は、ちょっと長くなってしまうお話ですが、リハビリと理学療法の歴史ついてご紹介したいと思います!

リハビリテーション(運動療法)という歴史は諸説ありますが、世界最古の運動療法は約 5000 年前の古代中国の Cong Fouといわれ,僧侶が疼痛を除くために処方したと伝えられております。また、リハビリテーションの言葉は中世のヨーロッパでは,「破門の取り消し」という宗教的な意味合いで使われていましたが、その後は長く「犯罪者の更正」という意味で使われておりました。 現代のリハビリと言うのは、WHOが1968年に定めたもので、「リハビリテーションとは能力低下の場合に機能的能力が可能な限り最高の水準に達するように個人を訓練あるいは再訓練するため、医学的・社会的・職業的手段を併せ、かつ調整して用いること」と定義されております。

その中で、理学療法が大きく発展したのは、第一次世界大戦時のアメリカであるといわれています。戦争による傷病者に対するリハビリの必要から、理学療法の研究が進み、技術者が育成されるようになったのです。アメリカで障害者の医療・福祉活動を統合的にリハビリテーションと呼んだのは、1910 年代の後半です。 日本で初めて理学療法がおこなわれたのは、大正時代だといわれています。東京帝国大学医科大学附属病院の整形外科内で、マッサージなどの物理療法が実施されたとの記録が残っていたそうです。 1960年(昭和35年)には、『厚生白書』で初めて、医学的リハビリテーションが予防および治療と並ぶ医療の重要部門として言及されました。日本の理学療法(士)の歴史はここからはじまります。 そして1963年(昭和38年)、日本初の理学療法士・作業療法士養成校として、国立療養所東京病院付属リハビリテーション学院が東京清瀬市に開校しました。これは、WHO(世界保健機関)による、理学療法士などを早急に養成するべきとの要請を受けたものです。 その後、1965年(昭和40年)に、『理学療法士および作業療法士法』が施行されると、その翌年1966年(昭和41年)に第1回理学療法士国家試験が実施され、183名の理学療法士が誕生しました。人の身体の動きを専門にする医療専門職が、この年、日本で初めて誕生しました。 翌年、1967年(昭和42年)には、兵庫県理学療法士会が、最初の地方組織として設立されました。その後、1979年(昭和54年)の群馬県理学療法士会の設立をもって、全国47都道府県すべてに都道府県理学療法士会が設置されることになります。 1979年(昭和54年)には、短期大学教育が開始され、1992年(平成4年)には、広島大学医学部保健学科に理学療法専攻が設置されて大学教育も開始されました。

現在の病院では「理学療法士」「作業療法士」「言語聴覚士」などの資格を持った方が医師の指示の元リハビリを実施致します。内容としては、物理療法(電気治療、牽引療法、温熱療法)や、運動療法、歩く・立ち上がり・起き上がるといった動作練習などもリハビリ内容に入ってくることが多いです。具体的に言うと、関節可動域練習や筋力トレーニング、ストレッチ、関節や筋肉、靭帯など、より人体の細かなところまで評価し、原因に対して根本的な治療をしていくことを主体として一人一人の患者様に実施しております。

少しでもリハビリについて知っていただけれたら幸いです!