回想法ってなんですか?
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2024.0917 |
こんにちは!
皆さんは回想法という言葉をご存知でしょうか?このブログを閲覧している人であれば、ご存知の方もおられるかもしれませんが、簡単に説明させていただきます。回想法とは非薬物療法の一つで、昔使用していた写真や実物を見せることや子育てなど昔経験したことに関して質問し思い出を語ってもらう療法です。
高齢者の方は最近の出来事の記憶は困難ですが、昔のことは比較的よく覚えていることがあります。この記憶を呼び起こし語ることで脳の血流が増加し症状の改善・予防の効果が期待できます。また他者との会話をすることで精神状態の安定や自分らしさを取り戻す効果が期待できます。
当院でも集団リハビリに回想法を取り入れて実施しています。昔使用していた道具の写真やそろばん、けん玉などの道具を手渡すと「懐かしいね」と言いながら、昔の思い出を語ってくださいます。特に女性は竈や七輪の使用法などを細かく教えてく下さるため、提供する側にとっても学びの場となっています。道具がなくても、夏場であれば子育ての時に子供を海やプールに連れて行った話、今年であればオリンピックの話題から東京オリンピックの思い出を語ってもらうなどやり方は色々あります。
回想法は話題一つで実施できる療法なので、ご家族さんとの会話がてら楽しく認知症予防をしてみてはいかがでしょうか。
リハビリテーション科 K・M
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